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白樺の葉っぱの酵母

晴れ

この6月から7月にかけて、白樺の葉で酵母を育てていた。
以前挑戦した時には酸味と苦みで苦戦したが、今回は白樺の若木から生まれたての柔らかな葉だけを摘んで使用したからなのか、少し甘い香りのする元気な酵母水が出来てくれた。

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スーパーの市販品の粉を使い、1週間ほどでさっぱりとしたアルコールが香る元種が出来上がった。

パンはシンプルなカンパーニュ

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出来上がったパンは、ほとんど膨らまずとても重たい。
2度酵母を育ててみたが同じ結果。

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味はほんの僅かな酸味と渋めなモルトっぽい香り。
残念ながら美味しいとはいいがたい。
糖分とミルク入りの丸パンも作ってみたが、あまり膨らまず悲しい焼き上がりで、味わいも今一つ。

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白樺の葉酵母はパンに向かないのかもしれない。




今回使った白樺の幼木は、庭で自然に発芽し育った2メートルほどの白樺。
この白樺の幼葉は、柔らかく、やさしい黄緑色。
でもパンにすると一気に年を取って、渋めの味わいと炭のような燻製のかおり!!!



白樺の葉でパン用の酵母づくりを始めた訳は、ハーブの葉を使った酵母でパンが焼けることと、白樺樹皮のバークブレッドが飢饉の時などに作られてきた歴史があることなど、白樺の葉を使ってもパンが焼けそうな気がして…

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この次は庭に立ち枯れしている白樺の木があるので、白樺のバークブレッド焼いてみようと思っている。






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姫リンゴの木に掛けた巣箱に今年はシジュウカラが子育て。
白樺の葉っぱに気を取られている間に子供たちは巣立ってしまったようで、可愛い幼鳥は一度も見ることができなかった。




# by memo-herb | 2023-07-28 21:10 | ハーブ | Comments(0)

白樺 アイヌ模様のかご 

晴れ

少し前に完成したアイヌ文様の蓋つきかご。


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文様を刺すのは白樺樹皮のこぶや斑紋で裂けてしまいそうになるのを避けながらで、またイメージしていたのとは全く違う出来上がりとなる。




庭のバラは手入れもほとんどしていないのに、今年も沢山咲いてくれて秋のローズヒップが楽しみ!

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# by memo-herb | 2023-07-27 20:02 | クラフト | Comments(0)

シケレペラタシケプ

晴れ時々曇り

30度越えの毎日
エゾセミの声がまだ聞こえてこないのが少し寂しい。

シケレペ(シコロの実)が手に入ったので、かぼちゃでアイヌ料理『シケレペラタシケプ』を作ってみた。

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味付けは塩のみで、市販の煮豆とシコロの実を混ぜて。
カボチャと豆の優しい味わいと、薬効を感じられるようなシケレペのピリリとした苦みが後まで残り、これからの暑さにも負けないような?


ラタシケプ(シとケは小文字)は混ぜ煮のことで、日常食や、また儀礼の時には欠かすことのできない料理。
時代や地域によって使われる食材の違いがあるようで、山菜や豆類、トウモロコシ、ジャガイモ、カボチャなど乾燥させたものを戻し、台所にあるいろいろなものを寄せ集めて煮て、塩と魚油や獣脂で味付けしたもの。
現代ではカボチャを主に使うことが多い、これに豆やシケレペ(レは小文字)等を合わせる。


シケレペは水で一昼夜程もどしトッピングした。
戻し水は褐色で、柔らかくなったシケレペを割ってみると、5個ほどの種が入っていた。

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『ラタシケプ』簡単で美味しかったので、今度は秋に向けて、ジャガイモとトウモロコシ、イクラで作ってみたいと思う!



以前にイベントでのアイヌ料理のお弁当にもカボチャのラタシケプが入っていた。

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最近はシケレペを使った加工品も販売されるようになって、どのような使われ方をするのか楽しみにしている。
洋菓子店のクッキーにはサンドされたジャム?に少量のシケレペが、軽くやさしい味わいの中ほんの微かに香るシケレペがアクセントになってとても美味しい。
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ラタシケプは手持ちの本を参考につくってみたもの。
萱野茂 アイヌ語辞典・聞き書き アイヌの食事・自然の恵みアイヌのごはん等






# by memo-herb | 2023-07-26 22:29 | その他 | Comments(0)

白樺 アイヌ文様の蓋つきかご

曇り時々晴れ

蓋を白樺の一枚樹皮で作った丸かご。
蓋は重ねた部分がずれないように、白樺の根を使い、アイヌ文様で留めたトレイ仕様。

昨年取り掛かっていたかごの形で、複雑な文様をイメージし過ぎ、予定していた文様の半分以上を断念、今だ理想には程遠い出来上がり。

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小さな蓋つきのかごは最初に作った試作品、シンプルに模様なし

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今はあまり見かけない茶櫃(ちゃびつ)が懐かしく、白樺樹皮で作ってみたくなり試作してみたもの。

白樺の根を使ったアイヌ文様は、良質の根とアイヌ刺繍の修行が必要で、思い描いた形に仕上げるには…





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かごを写した家の前の林班、落ち葉がガサゴソするだけで春はまだ見えない。


# by memo-herb | 2023-04-19 22:09 | クラフト | Comments(2)

白樺 小桝あじろ編みのバッグ

曇り時々雨

冷たい雨の寒い一日。

白樺樹皮で、小桝あじろ編みのバッグを作った。
民芸調のイメージが強い出来上がり。

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表側の濃い色は、板のように硬かった樹皮を5年ほど寝かせておいたもので、不思議なことにある程度の曲げができる位柔らかくなっていた。

この樹皮の質は密度が高いために、かごは少し重たい。


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本を参考に、機織りの組織図のような組み図?から。

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底は少しでも安定するように、三本飛びのあじろ編みで。

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段ボールで作った型を使ったので、口縁までは組みやすくスムーズに進めたものの、折り返しからは時間がかかり手間取る。

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かごの内側は少し浮いてしまったところがあるので、引っかからないようにあずま袋(購入したもの)を使うことにした。

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窓に下げていた白樺のオーナメントを虫と間違えたようで、何度もガラス窓に体当たりしていたカワラヒワ。
休みながら15分も挑戦していた慌て者の一途なまなざし!!


# by memo-herb | 2023-04-17 22:58 | クラフト | Comments(0)