カテゴリ:山野草( 49 )

山ぶどうとシケレペ (シコロの実)

くもり

山ぶどうの酵母でカンパーニュを焼いてみた。
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暖かだった一週間ほど前、シケレペ(シコロの実)を採りに近くの森に入った時に、持ち帰ったほんの一握りの山ぶどうを使って発酵させたもの。

シコロの木は緩い坂道をずっと登った歩道沿いに何本もまとまって生えていて、木枯らしの吹くような秋遅くに沢山小枝ごと落ちている場所がある。
坂道を歩くのに疲れ途中であきらめて帰ろうとした時、枯葉の中から山ぶどうを見つけた。
近くの木に山ぶどうのつるが巻き付いて高い所にまだ実が少しぶら下がっていたので、自然に落ちたものかもしれない。

これまで何度か酵母づくりに挑戦したことがあったが、室温が低かったのかうまくいかなかった。
今回はストーブのそばで、時々相手をしながらのんきに待っていたのが良かったのか初めて手作り酵母でパンを焼くことができた。

クルミを入れて焼きあがったカンパーニュはワイン色をしていた。
元種を寝かせる時間が少なかったようでほんの少しワインの香りがして、やさしい野山の味わい。
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パンかごの手前の実は以前に採って乾燥させておいたシケレペ(シコロの実)。



シケレペ(シコロの実)はアイヌの人達にとって大事な食料で、少し苦みのある香辛料のような実はラタシケプと呼ばれるカボチャや豆などの煮物に入れ、日常食として儀式の時の食事として欠かせないもの。
また黄色い内皮と同じように実は胃薬などとして使われ、コルク質の外側の樹皮は箕等の日用品や簡易な舟の材料としても使われていたそうだ。

日本各地でシコロの内皮は胃腸の生薬(オウバク)として、黄色を染める染色材として古来より使われてきて、防虫や抗菌力に優れているため重要な文書を記す用紙を染めるのにも使われてきたそうだ。

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シコロの木には愛着があり、木肌を生かしたベンチを特別に作ってもらったり染色を楽しんだりしている。
独特の苦みを持つ実は、生食できるほど甘いものもあるそうなのでそんな木といつか出会いたい!


学名 Phellodendron amurense  ミカン科 キハダ属 落葉高木 和名 キハダ シコロ(東北 北海道)




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by memo-herb | 2017-11-30 20:07 | 山野草

スズランの木


灰色に、淀んだような寒い一日。

何年か前に購入してすっかり忘れていた小さなスズランの木に、初めての花。
枝がしなっていしまいそうな位どっさりと、ブルーベリーにも似る蝋細工のような花が咲いた。
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花はあっさりとした柑橘のような香りがほのかにして、涼やかなイメージ。
大好きなブルーグレイの葉色は、秋には深紅に紅葉する。
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学名 Zenobia pulverulenta  ゼノビア属 ツツジ科 北米原産の落葉樹
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by memo-herb | 2015-06-30 22:17 | 山野草

森の香り

曇り
肌寒い1日。

今年も秋の味覚が届いた。
森の香りいっぱいの、ラクヨウとハタケシメジ。
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ラクヨウは汁物に、ハタケシメジはグラタンにしていただく。
ストーブを点ける日も、もうすぐ。

庭は、仙人草 サラシナショウマ シュウメイギクの白、フジバカマ アスターの紫、そしてナナカマドやバラの実が真っ赤に色づき始め秋のシックな色合いになってきている。

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by memo-herb | 2013-09-23 23:38 | 山野草

オオウバユリの種

雨、時々激しく降る。
少し肌寒く、点検がてらストーブを点けてみた。

今週になって、オオウバユリの種が熟してきたので、少しづつ採取する。
オニグルミの樹の下のオオウバユリが一番立派で、20個の花をつけた。
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試しに種の入っているさやを1つもいで種を数えてみた。
未熟なのも少しあったが、1つのさや(花)に685個もの種が入っていた。

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1本の茎についていた、20個のさやに入っている種は、約1万3千。
このうち地面に到達し、芽を出し何年もかかって根の鱗茎が大きく育ち花を咲かせることが出来るのはほんの僅かなのだと思うと、この場所で花を咲かせてくれたことが不思議にも思える。



オオウバユリの成長記録
5月のオオウバユリ                        オオウバユリ鱗茎
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7月初旬オオウバユリ蕾                 7月19日素朴で逞しい花が咲いた
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森の中で咲く群落を見てからオオウバユリが特別に好ましく思える野草になり、誕生から世代交代まで身近に見ることが出来てオオウバユリに感謝したい気持ち!
来年もよろしくお願いします。
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by memo-herb | 2012-10-12 02:10 | 山野草

『うばゆり咲く』

曇り
一日ごとに秋が深まってくる。
家の前の砂防林で育てている?オオウバユリもすっかり秋の様子。

2012年7月撮影
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ドライフラワーとして楽しむためだろうか、昨年は種が熟す前に採られてしまったオオウバユリ。

今年はオオウバユリの茎に沿わせるように 「オオウバユリ育てています。よろしくお願いします」と、小さな立札をたててみた。



雄大に育っていくオオウバユリは、立ち止まって眺める人、連れにうんちくを語る人、花を見逃した百合好きの人に質問されたりと、散歩する人の人気者になったようで自分のことのように少しだけ嬉しくなる。

散歩の人に、この砂防林に咲くオオウバユリを見る度に、昨年帯広の美術館で見た印象的だった絵を思い出すと声をかけられた。
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北海道立近代美術館に収蔵されている、深い緑の中大きな白いうばゆりが力強く咲いている 能勢真美(1897~1982) 「うばゆり咲く」 と題する1952年に縦長の大きなキャンバスに描かれた油絵。

能勢真美(のせまさみ)さんの 『うばゆり咲く』 機会があったら是非会いに行きたい。
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by memo-herb | 2012-10-10 23:51 | 山野草

ヤマアワ (山粟)

曇り
過ごしやすい1日。
夜になって雨降り前のお知らせか、少し蒸し暑く感じる。

何年も探していたヤマアワ(山粟)を今年通信販売で購入。
草原や休耕田、海岸などの湿った場所で見られるというが、ススキばかり目について、見つけることが出来ないでいた。

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穂が伸びて、花が咲いてきたヤマアワ(山粟)。

穀物の粟に似ていることからこの名がつけられたのだと思うが、送られてきた苗は小さく2,3年たたないと本来の姿を見ることが出来ないと思う。

高さは30センチほどで花序も少なく、たわわに実った粟には似ているように見えない。









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ヤマアワは、『ケロムン』とアイヌ語で呼ばれ、昔鮭の皮で作られた靴の中敷きとして乾燥させたヤマアワを利用していたそうだ。

以前鮭皮の靴を教えていただき作ったことがあって、すべて当時使われていた材料で完成させたいと思い、中敷きに使われていた草を探していた。

『ケロムン』とは、 くつに はいる 草・靴の中に敷く草の意味

詳しい紹介はこちらで。




鮭皮の靴(アイヌ語ではチェプケリ)を完成させるにはもう少し時間がかかりそうだ。

学名 Calamagrostis epigeios イネ科ノガリヤス属  多年生
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by memo-herb | 2012-09-29 23:47 | 山野草

オンファロデス・ リニフォリア

晴れ
風が強く涼しく感じるくらい。

随分前に一度だけ育てたことがある、オンファロデス・リニフォリアの苗を見つけ2株購入した。

c0147569_0424088.jpgアンティークな色合いのブルーグレーの葉が特に気に入って、種採りをして翌年蒔いてみたが発芽せず、その後なかなか種や苗を見かけることがなかった。

久しぶりの対面に、玄関前の特等席に植える。

多年草で青い花が咲くオンファロデス・カッパドキカは、地面を這うように増え茎が短く深山でひっそりと咲く印象で、1年草のリニフォリアは、茎を伸ばし白い花をどっさりつけどんな花壇にも溶け込めそうだ。



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花は色が違うだけで、オンファロデス・カッパドキカとそっくり。

どちらも少し日陰で湿った場所が好みのようだ。







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種の形が似ていることから、『へそに似る』という意味を持つオンファロデス

この一年草のリニフォリアの種の形は真ん中が凹んで、平らな形をしたカッパドキカとは違っている。

どちらかといえば、この種のほうがよりヘソに似ているように見えるが…





学名 Omphalodes linifolia ムラサキ科オンファロデス属(ルリソウ属) 一年草
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by memo-herb | 2012-07-01 23:54 | 山野草

ネマガリタケ ワラビ

曇り時々晴れ
冷たい風が吹くと寒く、日がさすと暑くなるという気まぐれな気候。
窓を開けたり閉めたり、上着を着たり脱いだりと忙しい1日。

友人夫婦が群別岳の麓で採ってきた、春の山菜のおすそ分けが届く。
毎年の秘かな楽しみ事。

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群別岳は暑寒別山系の一部で、西側は日本海を望み豊かな自然に恵まれている。
この山の香り一杯の頂いた山菜だけで、山に分け入ってきたような気になれる。

今日のうちに下処理を済ませた根曲り竹とわらびで、明日は春の山の味をたっぷりと堪能したい。
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by memo-herb | 2012-06-14 23:53 | 山野草

オンファロデス・カッパドキカ 二世誕生

曇り時々晴れ
枯れ枝と、花壇の苔の削り取り作業を少しだけする。

オンファロデス・カッパドキカが、一輪咲いた。
こぼれ種から育った苗のようで、葉も小さい。
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採り蒔きして株を増やしたいと思いながら、毎年種を採る時期を逃していたのが、
山野草用の、蝦夷砂と火山礫を敷いた所に種が飛んで花をつけたようだ。

オンファロデス・カッパドキカは、トルコ原産の石灰岩地に咲く花、この場所が気に入ったのだろう。
粘土質の重たい土に植えた親株は、少し元気がない。


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これは昨年、花に種がついた様子。

平ぺったい小さな4個の乳白色の種は、
オンファロデス(へそに似る)という名のように見えるだろうか。

小さな貝で出来たボタンのようにも思えるが…




花も葉もこのユニークな名前の由来となった種も好きな春の花。
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by memo-herb | 2012-05-22 23:48 | 山野草

シラネアオイ 復活する

曇りのち晴れ
昼頃より日が当たるところは汗ばむほど。

今年は山野草やハーブにとって厳しい冬だったのか、
春を迎えることが出来ずに枯れ死してしまった株が随分あった。

その中で植え替えしてから花をつけなくなったピンクのシラネアオイが、1輪だけ咲いた。
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白のシラネアオイは今年も元気で株も大きくなったように見える。
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シラネアオイが咲く、庭の奥の小さな山野草コーナー

黄色のカウスリップが賑やかに咲き、緑が少しづつ庭を覆い、花の季節が到来するのもあと少し!
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by memo-herb | 2012-05-21 23:28 | 山野草