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八列トウモロコシ

曇り時々雨

数日前、近隣の町の直売所で『八列トウモロコシ』を、食用には熟しすぎて硬くなってしまった物しかないということで、無料で分けていただいた。

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明治時代から栽培されていた八列トウモロコシ(札幌黄八行、ロングフェロー)は、実が八列で細長い形、焼くと香ばしく、塩茹でにしても味わい深い。
このあたりの農家でも昨年まで栽培され直売所で少量ながら販売されていたが、今年はもうどこでも扱っていない。




少しだけ茹でてみたが、何とか食べられそうなのは1本だけで、熟しすぎて硬くなってしまっていた。
残ったのは乾燥させ、ポップコーンにしてみたい。

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スローフードジャパン(SlowFoodJapan)「味の箱舟」に選定された『八列トウモロコシ』だが、道内でも特定の地域を除いてほとんど栽培されていない。

以前貸し農園で『八列トウモロコシ』を栽培したことがあり、長方形の七輪を購入して、明治時代の焼きトウモロコシの味を楽しんだことがある。

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大正7年 『札幌農園報』のカタログを見てもこのトウモロコシが長いのが分かる。
種はいまでもこの同じ種苗店『サッポロノウエン』で購入することが出来る。
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石川啄木も詠んでいる ーしんとして幅廣き街の 秋の夜の 玉蜀黍の焼くるにほいよー
玉蜀黍とは、札幌の大通り公園で焼かれていたこの『八列トウモロコシ』のことだそう。

百年も前の開拓時代の『八列トウモロコシ』、いつまでも消えないでほしいと思う。

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by memo-herb | 2011-09-18 02:25 | 野菜 | Comments(0)
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