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シナノキの樹皮

晴れ時々曇り
朝晩は涼しく過ごしやすい。

紐にしてサラニプ(編み袋)を編むための下準備に、シナノキの樹皮を灰で煮る。
今回灰で煮た樹皮は、お盆前に庭木の剪定をした時、邪魔になっていた細いシナノキを伐採し、樹皮を剥いで乾燥させておいたものを使った。

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沸騰してから直接灰を入れる。
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3時間程煮て少し柔らかくなったので、水でアク (ヌメリ) をよく洗う。
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紐を作るのに適さない樹皮だったのか、煮る時間が少なかったのか、薄く樹皮が分離してくれない。
洗いながら少しだけ紐に出来そうな繊維を剥がした。

これは白樺樹皮のかごの縁を止める紐に使う予定。

カエカ(撚る)してみると丈夫な紐になったので、残りも時間をかけゆっくりと繊維を取り出したいと思う。

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シナの繊維にはヌメリが残っていて、指が滑り撚りを掛けにくい。

樹皮を剥いだ後すぐにカエカするときはヌメリで滑るため、手に灰をつけて作業をすることがあるそうだ。

シナノキにはアカジナとアオジナの二種類があり、紐にするには葉や果実が大きいオオバボダイジュとも呼ばれるアオジナが向いているそうだ。
今回伐採して樹皮を剥いだ庭のシナノキ(自然に生えたのか、自分で植えたのか不明)は葉が小さかったので、アカジナだと思う。


秋に歩道や庭に苞のついた大小の可愛らしい果実が沢山落ちているので、家の前の林にはアカジナ(シナノキ)もアオジナ(オオバボダイジュ)もあるのが分かる。

シナの花から採れるハチミツは少し個性的な香りが美味しい。一本の樹から様々な個性が見えて、深く楽しい!




by memo-herb | 2017-08-30 17:35 | クラフト | Comments(0)
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