曇り
昨夜まで吹き荒れていた風も止み、暖かな一日。 アイヌ民族が鹿狩りに使っていた 『イパプケニ』を作ってみた。 切り餅くらいの板に吹き口を削り、吹き口から板の中ほど表面に穴を開け、リードになる白樺の樹皮を薄く剥いで紐で貼り付けた。 リードには、鹿の膀胱を使っているのが多くみられるが、白樺樹皮も使われていたことを知って作ってみることに。 アイヌ民族は、鹿の鳴き声に似た音がでるイパプケニ(鹿笛)で鹿をおびき寄せ、一本の毒矢で仕留めたそうだ。 作ってみたイパプケニ(鹿笛)を吹いてみると、白樺樹皮が振動することで雑味も感じられ、エゾシカの鳴き声のようにも聞こえる。 実際には、張った鹿の膀胱や白樺樹皮を指で押さえ、いろいろな場面の鹿の鳴き声に似せた音を吹いていたそうだ。 材料は、柔らかく粗い赤松の板、チェプケリ(鮭皮のくつ)に使ったツルウメモドキを撚った紐の余り、白樺樹皮を一枚に剥いだもの。 鹿笛は、まだ家の中でしか鳴らしていない。 雪原でおもいっきり吹いてみたいが、エゾシカが集まってきたらどうしていいか分からない。 家の近くの幹線道路は、鹿の通り道になっているらしく、スピードを上げて走る車にも平気で道路を横断するエゾシカに驚くことがある。 この笛で、車には注意するようにと、警戒音の鳴き声を吹けるようになれないだろうか!
by memo-herb
| 2015-02-16 21:05
| クラフト
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